ワキの多汗症(原発性腋窩多汗症)に対するボツリヌス療法(健康保険適用)

 ボトックス

ボツリヌス療法
ボツリヌス療法は、ボツリヌス菌がつくる天然のタンパク質を有効成分とするお薬をワキの下に注射する治療法です。このお薬が、交感神経から伝達される汗を出す信号をブロックし、過剰な発汗を抑えます。

治療による効果
発汗を抑える効果は通常、治療後2~3日であらわれ、効果は約4~9か月持続するとされています。効果の程度や持続期間には個人差があります。完治を目指す治療法ではありませんので、症状が再びあらわれたときには、あらためて治療を行います。

治療による副作用
注射後、まれに次のような副作用を生じることがあります。多くは一時的なものですが、程度が強い場合など、気になるときには医師に相談してください。
〇注射部位が赤くなった、はれた、痛む
〇からだがだるい
〇ワキ以外の部位で汗が増えた

健康保険が適用された場合のボツリヌス療法の治療費はどのくらいですか?
医師により重度の原発性腋窩多汗症と診断され治療を受ける場合、健康保険が適用されます。治療費は注射をする頻度によって異なります。効果はおおむね4~9か月程度持続しますので、例えば年に1回の注射を継続する場合、年間3万円程度(3割負担の場合)の負担となります。これに、初診料などが加算されます。